第8回 GC本読書会を開催しました

11月 8th, 2010 admin

磯丸水産 CSNagoya懇親会 GC本読書会

2010年11月7日にCSNagoya勉強会の「第8回 GC本読書会」を開催しました。
ガベージコレクションのアルゴリズムと実装という本を読む会です。

久しぶり

いろいろあって休むことが多かったので2ヶ月ぶりぐらいの参加になりました。
おかげでいつもの持ち物(電源コードとか)を忘れました

あいかわらずGCに関する内容だった

今回は第9章のPythonのGCの後半からでした。Pythonのコードなんて1行も書いたことないのに、どんどんGCについて詳しくなっていきます。(しかも本書中にもPythonのコードはほとんどでてきません)

・Pythonは参照カウントを採用
・メモリ確保にmallocやfreeなどC言語レベルでの層の上に3つの独自のレイヤーを設けて、効率的に取り扱うようになっている
・循環参照はルートを探す=>ルートからたどれないオブジェクト群を削除というアプローチをとっている
・循環参照GCの対象はコンテナオブジェクト(タプル・辞書・リスト)
・GCのデバッグにはgcというライブラリをインポートすると便利
・gc.set_debug()を使えばGCの情報が出力される
・gc.collect() / gc.cdisable()でGCの発動を制御できる

まとめ

・今日もGCについて勉強した
・中日負けた
・懇親会は磯丸水産、美味しいし、値段も手ごろ、活気があって楽しめた
次回はDalvicVMのGCをやる予定(11/21)

謝辞


結婚祝いにCSNagoyaの皆さんから素敵なグラスとワインを頂きました。
有難う御座います!

ギムレット飲みたい 読書感想「ロング・グッドバイ」

10月 29th, 2010 admin

ロング・グッドバイ
ロング・グッドバイ
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レイモンド・チャンドラー
早川書房
売り上げランキング: 93364
おすすめ度の平均: 4.5

5 普遍的に素晴らしい!
4 ハードボイルド私立探偵の代名詞、フィリップ・マーロウ
5 フィリップマーロウという名の『純粋・仮説』
5 徹夜覚悟で読んでください。
5 かなり甘めな翻訳

村上春樹を追ってるとよく出てくるレイモンド・チャンドラーという人の名作
訳は村上春樹
新婚旅行で片道20時間とかって聞いて気が遠くなりそうだったので、本屋で分厚い本を探していたら、これの文庫版が山積みされていて帯に「ロング・グッドバイは格別の存在である」っていうコメントがあったので買った。
結局、飛行機の中ではiPadをさわってたり映画をみたりで一度も読まなかったんだけど。

※あと、この本とは関係ないのだけど、村上春樹のロングインタビューが載った「考える人 2010年 08月号 [雑誌]」ってのがめちゃくちゃ面白かった。3日間のインタビューをまとめたものなんですが、村上春樹がどう小説を書いてきたかってのが本人から詳細に語られている。どうしたん?ってぐらい饒舌になってる。そして質問する人(編集長)のレベルも高くて読み応えありまくり。村上春樹が好きでないひとにも小説が好きならおすすめです。

感想

厚さ3.8cmある文庫を読み終えて最初に頭に思い浮かんだのは直方体だった。大きさはわからないけど、とにかく直方体が思い浮かんだ(多分文庫本なんだろう)。んでその直方体の中には文字がぎっしり整然と並んでいた、文字と文字の隙間なく、文字でできたキャビアの缶詰みたいにぎっしりと詰まっているそんな感じ。

そういう濃厚な本でした

まとめ

・面白すぎると感想をちゃんと書く気がしない
・こんな面白い小説が世の中にまだまだあるかと思うと人生は短い
・フィリップ・マーロウシリーズは8作ぐらいあってしんどい
・訳者あとがきが長い。春樹ファンはここだけ先に読んでも面白い
・ギムレットが飲みたくなった
・オチがハードボイルドすぎる
・登場人物全員の会話能力が高すぎる、僕なら2分でマーロウを殴って黙ってもらう
・当時の1ドルが現在のいくら相当なのか調べてから読んだほうがいい
・珈琲を上手に淹れれるようになりたい

★★★★★(満点)

無料の経済を掘り下げる 読書感想「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略」

9月 8th, 2010 admin

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
クリス・アンダーソン
日本放送出版協会
売り上げランキング: 318
おすすめ度の平均: 4.0

3 インターネットで収益を得ている人にはあまり
4 経済の世界でいま何が起こっているのか
4 知らないと損する本
4 FREE(無料)と向き合わなければいけない現代社会
4 フリーの経済学

発売直後ぐらいに買って、面白いなと思いながらも半分読み残していた本。
僕のようにオープンソースのアプリケーションを筆頭に、Google、Yahoo、Dropbox、Wikipediaなど、もはやFREEの経済無しではやっていけないような人間にも新しい発見のある本でした。

目次

プロローグ
第1章 フリーの誕生

無料とは何か?
第2章 「フリー」入門
──非常に誤解されている言葉の早わかり講座
第3章 フリーの歴史
──ゼロ、ランチ、資本主義の敵
第4章 フリーの心理学
──気分はいいけど、よすぎないか?

デジタル世界のフリー
第5章 安すぎて気にならない
──ウェブの教訓=毎年価格が半分になるものは、かならず無料になる
第6章 「情報はフリーになりたがる」
──デジタル時代を定義づけた言葉の歴史
第7章 フリーと競争する
──その方法を学ぶのにマイクロソフトは数十年かかったのに、ヤフーは数ヶ月ですんだ
第8章 非貨幣経済化
──グーグルと二一世紀型経済モデルの誕生
第9章 新しいメディアのビジネスモデル
──無料メディア自体は新しくない。そのモデルがオンライン上のあらゆるものへと拡大していることが新しいのだ
第10章 無料経済はどのくらいの規模なのか?
──小さなものではない

無料経済とフリーの世界
第11章 ゼロの経済学
──一世紀前のジョークがデジタル経済の法則になったわけ
第12章 非貨幣経済
──金銭が支配しない場所では、何が支配するのか
第13章 (ときには)ムダもいい
──潤沢さの持つ可能性をとことんまで追究するためには、コントロールしないことだ
第14章 フリー・ワールド
──中国とブラジルは、フリーの最先端を進んでいる。そこから何が学べるだろうか?
第15章 潤沢さを想像する
──SFや宗教から、〈ポスト稀少〉社会を考える
第16章 お金を払わなければ価値のあるものは手に入れられない
──その他、フリーについての疑問あれこれ
結び──経済危機とフリー

巻末付録1 無料のルール──潤沢さに根ざした思考法の10原則
巻末付録2 フリーミアムの戦術
巻末付録3 フリーを利用した50のビジネスモデル
日本語版解説(小林弘人)

感想

特に新鮮だったのは中国のコピー市場がコンテンツ提供者に歓迎される場合があるという話や、ブラジルの音楽家たちが全国行脚をするときに事前に行き先で音楽をほぼ無料でばら撒くという話でした。もうフリーの経済はネット上だけでなくデジタルできるコンテンツ全体に浸透してきて、オン、オフ関係無しに変化が訪れているんだなと知りました。

「感動した!」とかって類の本ではないので感想を書くのも面倒なんですけど
もはやインターネットユーザに(そして著者にとっても)あたりまえになっているものを、きちんと整頓し歴史から紹介していくというのは素晴らしい技術だと思いました。
この人のほかの著書に「ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)」というのがあるんですが、僕は「あぁロングテールね、アマゾンのあれでしょ」みたいな感じで読まなかったんですけど、こっちもきっちり本として作ってあるんだろうなと思います。
50以上でてくる(そしてまだ日本ではやられていないであろう)事例を見るだけでも面白いと思います。おすすめ

★★★★☆

第6回GC本読書会を開催しました

9月 6th, 2010 admin


CSNagoyaで第6回GC本読書会を開催しました。

今回で本書の前半部分であるアルゴリズム編が終りました。

世代別GC

「若い奴は死にやすい」をGCにとりいれたもの。メモリを2~3ぐらいの領域(世代)に分けて、オブジェクトを寿命に応じて振り分ける。すべてのオブジェクトはいったん第1世代の領域にいれられ、そこでGCされなかったものが第2世代に移動される。第1世代の領域は頻繁にGCされる(マイナーGC)が、第2世代以降の領域はメモリ不足などの場合以外はGC(メジャーGC)をしない。
こうしてGCが不要な可能性が高いものをGCから除外することで効率UPを図っている。

JavaやPythonなどでも取り入れられているので、割とバランスのとれたよいGCなのかもしれない。

トレインGC

世代別GCの中でもメジャーGCのアルゴリズムを工夫したもの。オブジェクトを参照関係によって複数の列車のように並び替えを行うことで、メジャーGCのスピードUPをさせたもの。

その他懇親会・雑談


グリーンバンド(みずぴー日記)を入手。自分の戒めになるだけでなく、テストに恵まれない人たちが救われるらしい。(まだ在庫あるらしいです / 帰ってから家族に環境活動でも始めたのか心配されました)
・圏論を勉強する「けんろん!」という会が発足しようとしているらしい。なぜか!マークの数でもめていました
・岡山からきびだんごの差し入れ
・わらびもち愛好会からワラビモチの差し入れ
・水筒にカルピスをいれてもっていったが欲張ったため濃すぎて気持ち悪かった
・名古屋LISP・名古屋Emacsとか
・GC本読書会の次はなにやろうという話。僕はカジュアル路線に戻りたいかなー
・料理がしたい・わらびもちセンサーが作りたい(勉強会ってなんなんだろうっていう議論が必要)
・既婚者の勉強会参加の難しさ
・逆に勉強会という名目であれば家族をおいてスノボなどもいきやすい
・名古屋Ruby会議の準備しないとね

感想保留 読書感想「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」

9月 3rd, 2010 admin

ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) ハイペリオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF) ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

SFの先輩から借りた本。ビクラ族がでてくるまで(50Pぐらい?)が退屈でなかなか読み進められなかった。いやー壮大。

主人公が超頑張って敵を倒した。という感じじゃないのがいいなと思いました。
それぞれが、それぞれの目的で動いていたらどんどん全体が(人類にとって)好転していくという。
印象的だったのは読書中に何度も赤子を抱いている錯覚を覚えさせられたソルとレイチェルの親子愛ですかね。

ただ、小飼弾さんの書評でもべた褒めだったり、SF系のサイトのレビューなどでは「史上最高傑作」とまでいわれていたりするのですが、僕にはその魅力を理解できませんでした。んーなんか不安
やはりピグラ族がでてきたり、シュライクがでてきたり雲門がでてきたりすると面白いのですが、それ以外は基本的に退屈です。特に僕にはジョンキーツの話が知識がない部分もあって楽しめませんでした。
コアなSFファン向け、もしくはSF入門者向けといった感じなのでしょうか。

とにかく後半のエンディミオンが楽しみ

★★★☆☆