無料の経済を掘り下げる 読書感想「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略」
日本放送出版協会
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インターネットで収益を得ている人にはあまり
経済の世界でいま何が起こっているのか
知らないと損する本
FREE(無料)と向き合わなければいけない現代社会
フリーの経済学
発売直後ぐらいに買って、面白いなと思いながらも半分読み残していた本。
僕のようにオープンソースのアプリケーションを筆頭に、Google、Yahoo、Dropbox、Wikipediaなど、もはやFREEの経済無しではやっていけないような人間にも新しい発見のある本でした。
目次
プロローグ
第1章 フリーの誕生無料とは何か?
第2章 「フリー」入門
──非常に誤解されている言葉の早わかり講座
第3章 フリーの歴史
──ゼロ、ランチ、資本主義の敵
第4章 フリーの心理学
──気分はいいけど、よすぎないか?デジタル世界のフリー
第5章 安すぎて気にならない
──ウェブの教訓=毎年価格が半分になるものは、かならず無料になる
第6章 「情報はフリーになりたがる」
──デジタル時代を定義づけた言葉の歴史
第7章 フリーと競争する
──その方法を学ぶのにマイクロソフトは数十年かかったのに、ヤフーは数ヶ月ですんだ
第8章 非貨幣経済化
──グーグルと二一世紀型経済モデルの誕生
第9章 新しいメディアのビジネスモデル
──無料メディア自体は新しくない。そのモデルがオンライン上のあらゆるものへと拡大していることが新しいのだ
第10章 無料経済はどのくらいの規模なのか?
──小さなものではない無料経済とフリーの世界
第11章 ゼロの経済学
──一世紀前のジョークがデジタル経済の法則になったわけ
第12章 非貨幣経済
──金銭が支配しない場所では、何が支配するのか
第13章 (ときには)ムダもいい
──潤沢さの持つ可能性をとことんまで追究するためには、コントロールしないことだ
第14章 フリー・ワールド
──中国とブラジルは、フリーの最先端を進んでいる。そこから何が学べるだろうか?
第15章 潤沢さを想像する
──SFや宗教から、〈ポスト稀少〉社会を考える
第16章 お金を払わなければ価値のあるものは手に入れられない
──その他、フリーについての疑問あれこれ
結び──経済危機とフリー巻末付録1 無料のルール──潤沢さに根ざした思考法の10原則
巻末付録2 フリーミアムの戦術
巻末付録3 フリーを利用した50のビジネスモデル
日本語版解説(小林弘人)
感想
特に新鮮だったのは中国のコピー市場がコンテンツ提供者に歓迎される場合があるという話や、ブラジルの音楽家たちが全国行脚をするときに事前に行き先で音楽をほぼ無料でばら撒くという話でした。もうフリーの経済はネット上だけでなくデジタルできるコンテンツ全体に浸透してきて、オン、オフ関係無しに変化が訪れているんだなと知りました。
「感動した!」とかって類の本ではないので感想を書くのも面倒なんですけど
もはやインターネットユーザに(そして著者にとっても)あたりまえになっているものを、きちんと整頓し歴史から紹介していくというのは素晴らしい技術だと思いました。
この人のほかの著書に「ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)」というのがあるんですが、僕は「あぁロングテールね、アマゾンのあれでしょ」みたいな感じで読まなかったんですけど、こっちもきっちり本として作ってあるんだろうなと思います。
50以上でてくる(そしてまだ日本ではやられていないであろう)事例を見るだけでも面白いと思います。おすすめ
★★★★☆






