私の敗北は決まっているらしい・・・ 感想文「時砂の王」

6月 24th, 2008 admin

時砂の王 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-7)
小川 一水
早川書房
売り上げランキング: 6295
おすすめ度の平均: 4.5

4 小川一水もうまくなったなあ
4 手垢のついたテーマだが、読ませ方が上手い!
3 楽しみましたが
4 なにかとっても惜しい気がして
5 永遠の孤独と刹那

以前「老ヴォールの惑星」を友達に借りて読んだのですが、返そうと思って鞄に入れたところキャップの外れたボールペンによって表示がグチャグチャに汚れてしまったので、弁償の代わりに同じ著者の本を買って返し、それをまた借りたという逆輸入本。今度返却するときには十分注意したいと思う。

あらすじ

超未来において地球人は太陽系を賭けてなぞの生物(機械?)と戦っていた。最初こそは劣勢で地球を乗っ取られたものの、なんとか盛り返し勝てる見込みがもてた地球人は過去にロボット軍団を送り過去の人類を援護する。

感想

東京に向かう夜行列車の中で読み始めて、寝なきゃ寝なきゃと思いながら一気に読んでしまいました。

歴史を変えると未来が分岐していくという面白い設定のなかで、著者である小川さんの考えている時間の感覚とか、3000年スパンで人類の繁栄を考える合理的な高性能人工知能の思考ってどんなのだろうってが読めて面白かった。

ストーリーとしては、ずーっと主人公軍は弱いのでドキドキしっぱなし。最後も綺麗にまとまってぐっすり寝ることができました。

RubyKaigi2008の感想文

6月 23rd, 2008 admin

20080621095531.jpg
去年に続き今年も行ってきましたRubyKaigi2008。
忘れないうちに感動をメモ

まずチケットがなかった

間違えて自分のチケットを人にあげてしまうというミス(はてな質問のコメント欄参照)によって僕はRubyKaigi2008に行くことは決めていてRubyKaigiの発表者全員について調べたり、電車のチケットも買ったというのにチケットが直前までありませんでした。結局「もう恥ずかしいとか言ってられない」と思い「はてな」で質問しました。

Ruby会議のチケットを手にいれる方法を探しています。 – 人力検索はてな

すると何人も連絡を取ってくださって、あっさり手に入りました。連絡を下さったかた本当に有難うございました。
本来の人力検索の使い方とは違うので(規約的にグレー)、来年からはRubyistSNSで呼びかけるとかTwitterで探すなど時間に余裕をもってチケットの再取得を行いたいと思います。

1日目

The Magic of Rubinius(Evan Phonenix)

Rubiniusがなんなのかよくわからなかった自分にひいた。

基調講演(まつもとゆきひろ)

「現代のIT界の梁山泊はRubyじゃね?」と言うので自画自賛かよ!と思いましたが、Rubyが梁山泊たりうる条件として挙げられていた
「感性を重視している」
というのはとても的確で凄く面白いと感じました。この発言はあの場だからこそ(多分)皆が理解してサラッと流れましたが、プログラムに関わっていない人にとって(僕も特にコミットはしてませんが)は理解が難しい考え方なんじゃないかなーと。分かる人だけには分かる気持ち悪い心地よさを感じさせていただきました。

DBライブラリSequelとDataMapper概説(新井俊一)

Sequelは便利。Railsを使わないアプリのときには是非使いたい。

ubyで快適に連投する11の方法(ujihisa)

デモでcotocotoに適当なPOSTをするのはどうかと思いましたが、ブラウザを開いてmixiを開いて日記を書いて確認画面をみて~というのを面倒くさいと感じられるのがハッカーの大切な素質の一つだと思いました。すてきです。

toRubyでみつけた Rubyist人生再出発 (池澤一廣)

この日一番印象に残ったのはこの発表。
情熱的という意味でRubyKaigi2008で一番ジョブスの発表に近かったのはこの人だったんじゃないでしょうか。
池澤さんの体験は池澤さんの努力と人徳とtoRubyの懐の深さによってできた物。若いからってうかうかしてんじゃねーぞとビシッとお尻を叩かれた気分になれました。

懇親会

懇親会はテンションが上がりすぎた去年に比べれば落ち着いて参加できました。
来年こそは話しかけるのではなく話しかけられる人になりたいと思いました。

2日目

2日目のスタートが9時からだと知らず(1日目は10時からだった)朝から一気にへこむ。
しかし勝手にファンになっている関さんのセッションには間に合いホッとした。

erbを偲んで(関将俊)

dRubyでなんか作りたいと去年も言っていたけどまだ作れていない…本も買ってない。ごめんなさい。

日本Rubyのリファレンスマニュアル2008・初夏(青木峰郎)

相当お仕事が忙しそう。でもリファレンスマニュアルが凄く進んでいて凄いと思いました。次の本が秋に出るとかでないとか??楽しみにしています。

Ruby のゲーム開発の現状と自作ゲームライブラリ Star Ruby(星一)

しょっぱなから星新一先生の親戚ではないと宣言され会場を去ろうか迷った。
星さんが提唱していた「文句ドリブン開発」ってのは文句を言ってくれる人が必要なわけで楽しそうだなと思いました。starrubyつかってみようとおもいます。

Developing and scaling iKnow!(Zev Blut)

ユーザの数だけディレクトリが同一ディレクトリ内に作成されるのは開発時に手を抜いたからという言葉に救われた

ガラパゴスに線路を敷こう:携帯電話用Railsプラグイン Jpmobile(しだらようじ)

Jpmobileの完成度に驚きました。なんと質疑応答で感謝だけを伝えるという異例の事態、IRCでも「これただなの?」という意見がでるほでした。すばらしすぎる。なにがすごいって

  • キャリア判別
  • 緯度経度取得
  • 固体識別IDの取得
  • 絵文字の表示
  • 画面サイズ、色数取得
  • IPアドレスの検証
  • クッキーなしのセッションIDのもちまわし

なんていう想像しただけで失禁しそうな辛いキャリアの差をJpmobileが完全に吸収してくれるのです。
今後携帯の開発があったらJpmobileがあるからという理由でRailsを選択すると思いました。

Using Ruby to Build a Scalable Startup(Alex Kane, Tunecore.com)

AWSのS3上に2T使用中、EC2のインスタンスを同時に700個起動するというのにわくわくした。

まとめ

みなさんすばらしい!今年も自分のスキルの低さに十分へこませて頂きました。
次回までに必ずRubyコミュニティに貢献し、最低でもLTで発表させてもらいたいと思います!
スタッフの皆様お疲れ様でした。

日本Ruby会議2008に行ってきます

6月 20th, 2008 admin

ruby2008.png
去年初めていったRuby会議に今年も行ってきます。
去年はRuby界のスターな人たちに沢山会えてとても楽しかったなぁ、デイブトーマスの講演も感動的だった(英語だったから脳内意訳だったけど)

今年はチケットがなくて困っていたけど昨日になって親切な人たちのおかげで手に入ることになりました。
なんだかネットに慣れすぎててあたりまえに感じてしまったけどこれは凄いことだと思う。

CSNagoyaの勉強会からは私を含め3人行く予定です。
僕も行くよ!という人は是非twitter(id:toyoshi)なんかで連絡ください。
それでは会場でお会いしましょう!

半田付け400箇所 – 第七回「CPUの創りかた」読書会

6月 17th, 2008 admin

CSNAGOYA勉強会の第七回「CPUの創りかた」読書会を名古屋市丸の内で行いました。
前回に引き続き
「じゃはじめますか」
を合図に黙々と半田を付けました。

発振回路とリセット回路が完成

まずは前回ほとんど完成していた発振回路を完成させます。
dsc00210.jpg
LEDを付けて1Hzと10Hz(ぐらい)で発振するのを確認しました。またリセット回路もディップスイッチを押すことでHからLになるのを確認しました。

TD4完成のための鬼門 メモリ

本書で扱われるメモリは、おそらく説明がしきれないという理由でスイッチが使われています。
僕には最初メモリにスイッチを使うという意味が分かりませんでした。これはよくある話なのでしょうか?
とにかく、8連のディップスイッチを16個付けて128bitのメモリを作ります。
dsc00208.jpg
↑お店で買い占めたメモリ。買い占めても足りなかったので次の週にまた買いに行ったらお店の人に
「先週買い占められちゃってねー・・・あ!あんたじゃないか!」
とディップスイッチの人ということで顔を覚えてもらえました。

dsc00209.jpg
↑ダイオードの分も入れると総計400箇所の半田付けです。楽しかった。

dsc00207.jpg
↑最終的にはこんな感じ、来週はメモリを完成させます。128本のリード線を半田付けする必要がある・・・つらい

まとめ

次回はワイヤーストリッパーが必須っぽい。
今回お休みしたブレッドボード組の人はもう完成させたみたいです。早いなー

0, 1, 1, 2, 3, 5, 8… – 書評 – プログラマの数学

6月 3rd, 2008 admin

最近フェルマーの最終定理 (そーとー面白い)も読んだので数学(というより数字)かぶれになって、先日フットサルの背番号を決めるときにも
「当然6だよ、完全数だからね」
とかいう感じで黒歴史を刻むことが多くなっています。
さあ今回の本は

プログラマの数学
プログラマの数学
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結城 浩
ソフトバンククリエイティブ
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目次

普段は目次は紹介しないのですが、今回は紹介。なぜならこの本を読む人はこの本のタイトルを見ただけで読みたいと思うだろうし、もしそうでないとしても目次を見れば読みたくなるはずだから。

はじめに
第1章 ゼロの物語 ―― 「ない」ものが「ある」ことの意味

10進法 / 2進法 / 位取り記数法 / 指数法則 / 0の果たす役割 / 人間の限界と構造の発見
第2章 論理 ―― trueとfalseの2分割

どうして論理が大切なのか / 網羅的で排他的な分割 / 演算子で複雑な命題を組み立てる / ド・モルガンの法則 / カルノー図 / 未定義を含む論理
第3章 剰余 ―― 周期性とグループ分け

曜日クイズ / オセロで通信 / 恋人探し / 畳の敷き詰め / 一筆書き
第4章 数学的帰納法 ―― 無数のドミノを倒すには

ガウス少年 / 数学的帰納法 / オセロクイズ / ループ・インバリアント
第5章 順列・組み合わせ ―― 数えないための法則

数えるとは / 植木算 / 数え上げの法則 / 置換 / 順列 / 組み合わせ
第6章 再帰 ―― 自分で自分を定義する

ハノイの塔 / 階乗 / フィボナッチ数列 / パスカルの3角形 / 再帰的な図形
第7章 指数的な爆発 ―― 困難な問題との戦い

倍倍ゲーム / バイナリサーチ / 対数 / 計算尺 / 暗号
第8章 計算不可能な問題 ―― 数えられない数、プログラムできないプログラム

背理法 / カウンタブル / 対角線論法 / 計算不可能な問題 / 停止判定問題
第9章 プログラマの数学とは ―― まとめにかえて

本書を振り返って / 問題を解くということ / ファンタジーの法則

面白かったところ

オセロでパリティチェックの話が面白かった。

1.手品師が目隠しをする。
2.オセロを7個一列に並べる(裏表はランダム)
3.手品師のアシスタントが1つオセロを加える(これで8個になる)
4.客が1枚だけ裏返すか、放置する
5.手品師は目隠しをはずし、客が1枚裏返したか、そうでないかを当てる(当てることができる)

なんだか不思議じゃないですか?アシスタントは1つオセロを加えただけなのに客が1枚裏返したかどうかわかるなんて。

まとめ

プログラマは当然読むべだろうと思うし、そうでない人もミーシーがどうとか言ってないで読んで欲しい。この本を読めばなぜプログラマの人がすぐに
「じゃあ、それが無限だったどうなるんだ」
「じゃあ、それが同時に行われたらどうなるんだ」
「じゃあ、それが0だったらどうなるんだ」
「じゃあ、Aの途中でBも始まって、先にBがおわってAがその後になったらどうなるんだ」
とかっていう「俺に恥をかかせたいのか」的な事を目を輝かせながら言い出すのか少しでも分かってもらえるんじゃないかなと思う。