分散脳への入り口 - 書評「Googleを支える技術」
技術評論社
売り上げランキング: 146
感想
「Googleって何が凄いの?」
と聞かれた時に
「えー、ページランクでしょ、安価なPCで組んだスケーラブルなシステムでしょ・・・あとなんといっても無料の食堂」
というような回答しかできない僕にぴったりの本でした。
Googleが公開しているGoogleの初期の情報をもとにしているので現在のシステムとは違うところがあるかもしれませんが、それでも多くの人にとっては十分に未来のシステムに感じられるのではないでしょうか。
僕が印象に残ったのは分散ストレージのChubbyの項目です。Chubbyは有名なGFS(Google File System)の子分のような存在で、GFSが何百GBというデータを扱うのに対して1kb程度の設定ファイルのようなファイルを扱うためのシステムです。
Chubbyが扱うデータは重要なものが多いため5台のマシンにコピーを作り1台がマスタとして動作するのですが、このマスタは誰かが決めて設定するわけではなく5台のマシンがお互いに投票しあって決めるそうなんです。
1KBのファイルを扱うChubbyが5人でグループを作っていて働いている。マスターが倒れると、残ったChubbyが悲しむ暇も無く新たなマスタを決め活動を続ける。なんだかChubby可愛いです。(名前の響きだけですね)
他に僕が知らなかったのは電力の問題。Googleのマシンは2007年で50万台と言われており、電力の確保が大変なんだそうです(Googleの電気代のせいで潰れたデータセンターがあるという話も載っていました)。
Googleの技術が面白いのはもちろんですが、それをこれだけ分かりやすく書いた著者も凄いと思う。
これは読まなきゃ損だったなと思える1冊でした。とても面白かったです。



