本自体が好きか? 読書感想「本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本」
10月 20th, 2009 admin Posted in 書評 |
朝日新聞出版
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる(以下スゴ本)経由で買った本。僕とスゴ本の相性は非常に悪く、積読の8割はこのスゴ本の紹介で買った本だ。しかし相性が悪いとわかっていても紹介が上手だからつい買ってしまう。スゴ本はすごいブログだ。
概要
ブックプロデューサーという仕事をしている内沼晋太郎さんという人の話。ブックプロデューサーがどんな仕事かと一言で説明するのは難しい。この本を読めばなんとなくわかるのだけど、僕は本の新しい価値に光を当てていくような仕事だなと思いました。
この本はめずらしく、右からも左からも読める構成でつくられている。右から読めば「本の未来を作る仕事」について、左から読めば「仕事の未来をつくる本」の内容だ。
感想
とても面白い、特に「本の未来をつくる仕事」のほうが面白かった。それは僕も本自体を好きな人間の端くれで、人に本を贈ったり、人に勧められた本を好きだからというのもあるかもしれない。でも、そうでないひとも、もし本を読むこと以外に使うという方法が思いつかないなら是非読んでみて欲しい。
たとえば文庫本を紙で包んでしまい、本のなかの印象的な一文だけを包装紙に印刷して販売するというやりかた。本のタイトルもわからなければ著者もわからない。だからこそ先入観なく自分の気に入った表現の文章から本を選び、新しい作家やジャンルに出会うことができる。さらに、引用が印刷されている面の反対には郵便番号を書く欄がある。そう、これは買ったら切手を貼って誰かに贈ることができるのだ。
こんな愉快な本との出会いをいくつも内山さんはプロデュースしている。本を読んでいて僕には彼が手に取った本が微笑んでいるような絵が思い浮かんだ。単に本を買って読むだけではなく、本との出会いを大切にしたり、本を介したコミュニケーションなんかを作ったりする。本が喜ばないわけがない。
そして、個人的に面白いなと思ったのは彼の本への愛はすごいのだけど、本を壊すことも平気でやってしまうことだ。本を刻んだり、表紙だけを使って遊んだりと、「えっ」と思うようなこともやっている。なんだか酷いことをしているように感じるのだけど、それは彼なりの理屈があってやっていることなのだ。
これを読んでいると、自分もなにか行動を起こしたくなってうずうずする。うずうずしたら今度は「仕事の未来をつくる本」を読んでみるといい、なんだか自分にもできそうな気がしてくるから
★★★★☆

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