農業に経営学を持ち込んだ 読書感想「農で起業する!」
1月 30th, 2009 admin Posted in 書評 |
「まったく関係ない本も買ってみよう」と思って買った一冊
まったく関係ないからこそ学ぶことが多かった。
筆者は外資系サラリーマンから脱サラして宮崎で農業を始めたという人の話。
農業を始めて20年以上たった今では、週休4日で収入も十分ある生活をしており人生がとても豊かにおくれているとのこと。
本書の帯や、筆者の話を読んでいると
「なんだ農業ってなんだか、おいしい話なのかな」と思うのだが別にそうではない
僕の感想では、やっぱり筆者である杉山さんが普通にすごいのである。
杉山さんは多分「そんなことはない、農業は簡単。だれにもできる」と言うだろう
しかし普通の人に杉山さんがやってきたことを継続するのは難しい。
本書では杉山さんが行った当時としては画期的なことを次々と行っていったエピソードが紹介されているが、どれも要するにPDCAサイクルを行っているだけである。計画をたて、行動をおこし、結果を評価し、必要があれば改善するという単純なことを徹底して行っているのだ。
だけど、普通のだらしない人間である僕は言いたい
「それが難しいんです」と。
絵画のボブを思い出す。
「あんただから簡単なんだよ!」
特に見習いたいのは、すべてを数値化し、きちんと評価を行っているということ。筆者は1980年代では珍しかった(そして今でもまだまだ珍しいであろう)計測機器を用いて、農家の人の経験や習慣だけで決まっていた水やりや肥料まきなどを次々とシステム化していった点。僕の仕事や生活でもどれだけシステム化によって効率化される部分があることやら
本書は「農で起業する」というタイトルではあるが、「○で起業する」として、どの分野にも当てはまると思う。自分の仕事とかけはなれた話だからことそ、数少ないビジネスという共通点で大事なことがはっきりと見せてもらえた気がします。
★★★★☆

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