君の靴のサイズは? 読書感想「博士の愛した数式」

7月 29th, 2008 admin Posted in 書評 |

博士の愛した数式
博士の愛した数式
posted with amazlet at 08.07.29
小川 洋子
新潮社
売り上げランキング: 42297
おすすめ度の平均: 4.5

5 あたたかい気持ちになれる本です。
5 大好きな小説!
5 数学者を増やすよい本
3 あっけにとられるようなどんでん返しがあるわけではないけど
5 数学が苦手でも問題ない

これもフジロックという音楽の野外フェスティバルの最中に読んだ本。
「博士の異常な愛情」と頭の中でごっちゃになっていたので、読むことで脳内を整頓しようという理由だけで購入しました。

コンサート会場で読んだため、後ろでガンガン音楽が流れているにも関わらず、終盤は胸が一杯で嗚咽を堪えながら読みました。
ジェットコースターのような急展開やどんでん返しはありませんが、ブランコのように徐々に徐々にゆっくりゆっくり、そしてだんだん大きく心を揺さぶられ話が終わり、読み終わったあともまだ惰性でゆっくりゆっくり揺れ続けている。そんな優しく暖かいお話でした。

感想

事故で80分しか記憶がもてなくなった数学者「博士」と、その家政婦と家政婦の息子の愛情と友情の物語。

たくさん感想を書いてお勧めしたいのだけど、もう思い出すだけで胸が一杯になってしまうのでもう感想は書けない。
超感動した。という感想以外に思うのは、数学の面白さ、特に数字の面白さをこんなにうまく小説に取り込んだのがさすがプロだ!ということ。この数学の要素が主に博士の家だけで展開される狭いお話を、無限のスケールに広げてくれている気がする。

まとめ

・博士のためなら中日ファンから阪神ファンに転向してもいいと思った
・数学に興味を持たせたいだけなら「数学ガール」より入門書として敷居が低い
・この小説がこれほど面白く感じたのは僕の数学者に対する尊敬と憧れバイアスがあるので、そうでない人の意見も聞きたい
・読め

僕は純文学経験が浅いとはいえ、これは本当に面白い。是非多くの人に読んでもらいたいです。
★★★★★(満点)

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